夫婦・カップル間のモラハラについてお話を聞き考えたこと〜『モラハラの連鎖』を起こさないために〜

今年7月に、3記事に渡り、夫婦・カップル間におけるモラルハラスメントの事例や解決策などを書かせていただきました。

モラハラ解決相談所『Re:gene(リジェネ)』の所長・太田瑠美さんへの取材記事です。

記事の中には入れることができなかったけど、いろいろ言いたいことや感じたことがありましたので、記しておこうと思います。

*男性が『被害者』であることも多い*

書いた記事は主に女性が読者の媒体なので、『女性の被害者』という視点に立って書きましたが、妻からのモラハラに苦しんでいる男性ももちろんいらっしゃいます。

記事の中でも触れていますが、モラハラ解決相談所に相談に訪れる方の比率は、女性6:男性4

男性の場合、「家庭のことを外に漏らすのは恥じるべきことだ」「妻からモラハラを受けているなんて弱い男と言っているようなものでカッコ悪い」というような考えを女性より強く持っており、誰にも一切打ち明けず黙って耐え忍んでいる方も多いと思われます。

そう考えると、実際はもっと多いのかもしれません。

私の友人にも、帰宅恐怖症の男性がいました。進んで残業をしたり、寄り道をして、妻や子どもが寝静まった時間帯に帰るのだそうです。

なぜ帰宅恐怖症になったか?というと、妻とのコミュニケーションに苦痛を感じていたからです。

「愚痴や文句、不満ばかり聞かされる」「不機嫌な時は家に入った瞬間から分かるぐらい、負のオーラがとてつもなく強い」

というようなことをおっしゃっていました。

彼はとても優しい男性。人の気持ちや空気を読むのにとても敏感だったので、言い返すこともできず、帰宅恐怖症になってしまったのでしょう。

こんな夫婦生活がうまくいくはずありません。

結局、彼はある日妻から離婚を突きつけられ、愛する子どもたちとも離れ離れになってしまいました。

*私の知る女性の被害2例から見えること*

女性被害者の例も、私の周囲で2つほど聞きました。多少脚色した形にはなりますが、ご紹介させていただきます。

1つは、3代続く経営者で資産家の御子息と結婚した女性のお話。

現在お子さんは3人いらっしゃいます。

「玉の輿」など言われて当時は周囲から羨ましがられたそうです。

が、夫は、仕事の合間によく家に帰ってきて、「留守にしていないか」「どこに行くのか」など、行動を事細かく知って管理しておきたがるのだそうです。

経済的には裕福ですが、お金のチェックは細かい。

また、家庭内には夫が作ったルールがあって、それに従わないと、義両親から電話がかかってきて、ネチネチ嫌味を言われることもあるそうです。

「今思えば…」の話らしいですが、付き合っていた頃から、ちょっとおかしいなと思う兆候はあったようです。

お話を聞いてて一番印象に残ったのは、彼の家にデザートを持っていったところ、

「ありがとう。でも、オレ、これ嫌いなんだよね〜」

と言われて、目の前で速攻ゴミ箱に捨てられたそうです。

もう一つは、夫婦ではなくカップルのお話。

いつも根拠のない自信に満ち溢れていて、「オレはいつかすごいことするから」みたいな言動が多かった彼。

強そうに見える彼ですが、当時就いていた営業の仕事でこれといった成果を上げることはなく、人間関係が原因で仕事を辞め、そこからギスギスして彼女に当たるような言動が増えていったそうです。

また、彼のお父さんは世間から「先生」と呼ばれて慕われている人物でした。実家もものすごく広いお屋敷。

ただ、親子関係(きょうだい関係も)がそれほど良くないのは、彼の様子からなんとなく感じ取れました。

彼の実家にご挨拶にいった際には、こんな出来事があったそうです。

彼のお母さんに挨拶した時。

なんと、掃除中だった彼のお母さんから「そんなとこにいて、邪魔!」と言われて、雑巾で足をはたかれたそうです。

それを見た彼が、激昂。

自分のお母さんに「何やっとんねんババア!」と怒鳴り、思いっきり突き飛ばしたそうです。

お母さんは段ボールがたくさん積んであるところに突っ込み、いろんな物が落ちてきて当たり、とても痛そうにうめいていたそうです。

***

取材記事の中で、モラハラ化しやすい男性の特徴として、『コミュニケーション不全の家庭で育った』という項目がありました。

「モラハラ夫になりやすいかどうかは、その人が生まれ育った環境がやはりとても大きく影響します。

例えば、父親がモラハラ気質の人であったり、高圧的な人だった、あるいは男女差別の意識が強い環境だった……などの場合、子どもも無意識でその考えを引き継ぐ可能性は高くなります。

彼の母親に対する態度がきつい場合も、結婚後にモラハラ夫化する確率は高いといえます。

ー『専門家がアドバイス!「モラハラをしやすい男性」5つの特徴&付き合い方』(ウレぴあ総研mimot.)

…まさにコレですよね。

ただ、その女性は、彼のそのお母さんに対する態度に引くどころか、その時は「私のために、自分のお母さんにあんなに怒ってくれて…」と嬉しい感情が湧いたとおっしゃってました。

その後なんだかんだ5〜6年ほど付き合って別れたらしいです。(トータルでは8年ぐらい付き合っていたとか)。

今、彼女は幸せな結婚生活を送っておられます。

*夫婦間においては「女性」の被害者の方が深刻度が高くなる理由*

モラハラは男女どちらも加害者・被害者になりうるものですが、どちらかというとやはり女性の方が深刻度が高いケースが多い気がします。

男性は会社など逃げ場がありますが、女性は経済的にコントロールされていたり、子育て中だったりしたら、逃げ場もなかなかない。

結婚や出産への焦りも、盲目にさせる大きな要因になっているかと思います。

そして、先ほど挙げた女性のモラハラ被害2つとも、『社会的に成功されてて経済的には豊かなご家庭の御子息』というところも、注目しておきたいところです。

実際、モラハラ解決相談所に来られる被害者の方の夫には、『先生』と呼ばれる職業の方もたくさんいらっしゃるそうです。

社会的な地位が高いからといって、人格まで素晴らしいとは限らない、ということですね。

裕福な夫を得るに越したことはないですが、『お金と心の豊かさが伴っているかどうか』も、しっかり見ておきたいですね。

ご両親も含めての話です。

*モラハラを連鎖させないために*

モラハラのお話を専門家の方から詳しく聞き、夫に対する態度はもちろん、子育てにおいても気をつけなければいけないなと感じました。

モラハラの加害者は、「自分が正しい」という思いを強く持っていて、心を許したパートナーに、マイルール(「○○すべき」「○○であるべき」)を押し付ける、という特徴(性質)があります。

親子関係において、親も子どもに対して、「あなたのために」という名目で、自分を正しいと思い込み、無意識にいろんな縛りを押し付けてしまっていることって多いと思うんです。

子どもって親にとってはとても危うく未熟な存在なので(本当は結構しっかりしているし強かなんですけど)、コントロールしたくなるんですね。

縛りやコントロールが多くなると、子どもは無気力になり、『自分の気持ちで判断して物事を決める』という能力がとても弱くなるでしょう。

また、将来的に自分も親から受け継がれたマイルールに従って行動するようになるでしょう。

そして、それを心を許した存在に押し付けるようになる可能性も高くなります。

・親の管理の及ばないところで過ごせる機会を多く持つ

・発言や行動をキツく制限しない

・とりあえず本人の好きなようにやらせてみる

・失敗や間違いを厳しく非難、叱責しない

・子どもや子育てに執着しすぎないように、親も自分の人生を楽しむ

これらのことを意識することって、とても大切なのではと思いました。

私自身も気をつけたいことです。

【太田瑠美さんへの取材記事】

1『夫からのモラハラが苦しい、つらい…解決策は離婚や別居しかない?専門家に聞いた』(ウレぴあ総研ハピママ)

2『専門家に聞く! カップル間で意外に多い“モラハラ”と被害を受けやすい女性の特徴』(ウレぴあ総研mimot.)

3『専門家がアドバイス!「モラハラをしやすい男性」5つの特徴&付き合い方』(ウレぴあ総研mimot.)

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