父性の足りない家庭で起こること

先日、ある女性からこんな話を聞きました。

「最近忙しさもマシになって仕事も安定してきた夫が、よく家にいるようになり、小学生の息子の生活面や勉強面に以前より積極的に関わり出した」・・・のだそうです。

夫が子どもに強めに叱る場面も多いそうです。

話を聞いていて、優しく人当たりの良いパパなイメージですが、とても父性が強く出ているな(出てきたな)と感じました。

父性というのは、「厳しさ」。

しかもとても強い厳しさで、「(我が家の)(俺の)ルールに従わんやつは切る」ぐらいの厳格なものです。

その女性は、「夫が息子厳しくしてくれるから、私は逆に『そこまでやらんでも…』『かわいそうに…』と思わず息子にヨシヨシとなってしまう」ということも言っていました。

父親が父性を出して子どもに接してくれると、母親は自然に備わっている母性で子どもに接することができます。

母性は、無条件の保護、無条件の優しさです。

「どんなことがあろうともウチ(私)の子」という、その子の丸ごとを愛し受け入れる姿勢。

母親も父性は持っていますが、母親の出す父性というのは、父親の出す父性より甘く、中途半端なものになってしまうことが多いようです。論理的になりきれないんですね。

(※もちろん母性のほとんどない、父性が非常に強い母親も存在します。これのもたらす弊害については、また次回述べたいと思います。)

今の家庭は昔に比べて優しい父親が多く、それは家庭の中がとても居心地が良くなったと言える面は確かにあるでしょう。

ですが、父性の欠如は母親に大きな心理的負担を強いてしまっているのも事実です。

父性をきちんと請け負って子どもに接してくれる人が傍にいると、母親の精神は安定し、子育てに不安を抱えることが少なくなります。

「父親がいるのに父性がない」「母親がいるのに母性が薄い」

…なんていう環境はもしかしたら子どもにとっては一番しんどいのかもしれません。

そうならないように気をつけたいものですね。

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