先日、小学4年生の息子さんを持つママが、最近の子育ての悩みとして、
「最近、息子がひっついてくることが多くて、ちょっと嫌な気持ちになる」
ということをおっしゃれていました。
このように10歳前後の息子さん(あるいは娘さん)がママに急に甘えてスキンシップを取りたがることって、少なくないようです。
「小さい子どもでもないのに、しばらく甘えてきたりしなかったのに、どうして??」
と、困惑しますよね。
小学校に入学して1年も経つと、子どもは随分しっかりしてきて、日に日に親離れに向けて歩む様子が見られます。
そのはずなのに、突然、幼児みたいに甘えてくる…。
10歳前後というのは、子どもも自立ということを意識しはじめ、「大人になる」ということへの不安がものすごく膨らむ時期のようです。
安心したくて、「親に愛されている」「見守られている」ということを確認したくて、母親とスキンシップを取りたがるのですね。
こういう時、親としてどうしたらいいか?ですが、
これはもう「そういう時期なんだ」と親も覚悟して、子どもが望むがままスキンシップをとってあげるしかないと思います。
「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)でしょ!」
「赤ちゃんみたいな真似、やめなさい!」
と突き放すと、余計に拍車をかけてベタベタしてくるようになった、という話も聞きます。
正直、ちょっと気持ち悪い気持ち、私も分かりますけどね…。
私の8歳の息子も、小学校に入って幼児の時のような甘えたがなくなりしっかりしてきたな〜と思ったら、最近、たまに甘えてくるんですよね。
一緒の布団で寝違ったりもしますし。
「いや、狭いわ!」
「息子、でっか!こっわ!」
と思いますが、できるだけ受け止めてあげるようにしています。
私自身の子どもの時を思い浮かべてみても、もう親に甘える年齢でもないのに、妙に親にひっつきたくなった時がありました。
小学校5年ぐらいの時だったかな?はっきり覚えてないんですが。
うちは母親が居酒屋を経営していて夜いなかったので、父親にひっついて寝たことがありました。
父親も今思い返せば戸惑ったと思うんですが、突き放したりはしなかった。
かといって父親の方からはベタベタしてくることはなく、ただ私の甘えを受け入れてくれてたので、とてもありがたかったなと思います。
そうそう、子どもがスキンシップを求めてくるからといって、親の方がベタベタする必要はないんですよ。
子どもが甘えたい時に甘えさせてあげるっていうのが理想みたいです。
ちゃんと親に甘えて安心感を得られたら、その後は着実に自立への道を歩んでいってくれるようですよ。
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子育てのいろんな悩みや戸惑いに関して、臨床心理学者でカウンセラーの、故・河合隼雄先生の下記の著書はとっても参考になると思います。
何回読み返しても、新たな気づきがあります。
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