小3息子、今年の夏休みの自由課題は、読書感想文に取り組むことになりました。
「読書感想文って、どういう風に書いたらいいの?」と息子に聞かれたので、プロのライターとして、真剣に読書感想文の書き方について考えてみました。
そして、息子に教えることにしました。
読書感想文の取り組み方について戸惑われている親御さんって、少なくないと思います。
せっかくなので、私が息子に教えた読書感想文の書き方について、簡単ですがシェアしたいと思います。
読書感想文は「3つの構成」で書こう
読書感想文は、次の「3つの構成」を意識して、順に書いていきます。
3つとは、以下の通りです。
1.その本を読んだきっかけ
2.本の紹介(内容)と感想
3.その本を読んで自分の中でどんな変化があったか
それぞれの項目について、少し補足しますね。
1.その本を読んだきっかけ
読書感想文の導入部分になります。
一般的に小学校低学年、中学年の子が思い浮かぶことといったら、次のようなものでしょう。
「課題図書だったから読んだ」
「お母さん(先生)にすすめられたから読むことにしました」
「面白そうだから読むことにした」
でもこれでは、ちょっと弱いですね。
その子らしい、その子しか書けない導入って、きっとあると思うんです。
親子の会話の中で、その子にしか書けない動機を見つけてあげましょう。
2.本の紹介(内容)と感想
本を読んだきっかけが書けたら、次は「その本がどういうことを書いている本なのか?」を自分なりにまとめて書き出します。
仲のいいお友達や先生に説明するつもりで、分かりやすく(できれば面白そうな本だと思わせるように)書く必要があります。
ただ単にあらすじを書くのではなく、
・どんなところが興味深かったか?
・考えさせられたところは?
・どんなことにびっくりしたか?
・面白かった(楽しかった)ところは?
・悲しかったところは?
など、子どもの感想も加えながら内容について書いていきます。
3.その本を読んでどんな変化があったか
最後、まとめの部分は、「その本を読んでどんな変化があったか」について考えて書くといいと思います。
(例)
「ぼくは本を読んで、ますます○○が好きになった。将来は、○○のような音楽家になりたい。」
「私は目の前にいる妹と弟がいつもより大切に思えました。「生まれてきてくれてありがとう」という気持ちでいっぱいになりました。」
「ぼくたちの住む地球は、すばらしいところだ。ぼくはこの本をいろんな人に伝えたい。そして、地球を守るため、もっと地球にとってやさしいことをしていきたい。」
他の子と差をつける表現方法とは?
小学生低学年・中学年ぐらいの子の表現力って、当たり前ですが乏しいです。(本をよく読んでいる子とかはすごく豊かですが)
「すごいと思った」「かわいそうだと思った」「悲しかった」…こういうことしか書けない子が多いです。
他の子の作文とちょっと差をつけたいなら、このような表現を別の表現に言い換えるか、付け加えるかするといいです。
どういう風に言い換える(付け加える)か?ですが、
・それを読んだ時にどんな体の感覚があったか
・どんな音や声が聞こえたか
など、体の感覚や視覚、聴覚に触れるように書いていきます。
これは、「この部分読んだ時、体に何か変化あった?」「何か聞こえた?」「頭の中でどんな風に見えた?」など、親御さんが質問して引き出してあげるといいですね。
「胸のあたりがバクバクとなった」「真っ暗なところにいるような気持ちになった」「体がグワーっと熱くなった」など、色々とその子らしい表現が生まれてくると思います。
例えば、うちの息子は、一番心を動かされた場面で、「体がゾワっとした」という表現を使いました。
毎回毎回こんな凝った表現使わなくていいですが、「ここぞ」という箇所では取り入れてみると、読み応えのある文章になるかと思います。
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読書感想文、小学校中学年だと原稿用紙3枚分ぐらい書かないといけないので、結構大変です。
本を読む→どんなことを書くか考える→書く
と、やることも多いですし。
うちは、2週間以上かかりました…。(というか、まだ書いています。息子氏、ただいま清書中。明日には書き終わるかな?)
でも、大変な分、やりがいはあると思います。
長い本を読むことで、読解力が上がります。
どんなことを書くか?を考えることで、思考力が上がります。
原稿用紙数枚分の字を書くことで、集中力が上がります。字を書く練習にもなります。
きっと子どもの成長につながると思います。
いざやるとなると思い通りに行かないことばかりで、親御さんとしてもイライラさせられると思いますが、頭ごなしに怒るのは極力NGです。
「できているところを認めて、褒める」をやると、子どものモチベーションは継続します。
今年の夏休みの自由課題としてはもう間に合わないと思うので、来年の参考になれば嬉しいです。
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