恋愛に「子どもの頃の自分」が入り込むとき

人はなぜ恋に落ち、恋愛をしたがるのか?

というと、「生物として子孫を残すための本能」というのももちろんあるわけですが、「癒しを求めて」というのも大きいようです。

主に、幼少期に母親との関係性の中で得たいけど得られなかった一体感(母子一体感)を、恋人に求めるのです。

例えば、よくある、「ダメ男に献身的に尽くす彼女」。

この場合、ダメ男は、「どんな俺でも受け入れて欲しい」という思いから、彼女を困らせるような行為を繰り返します。

そして、彼女の方は、そんな彼を受け入れることで、彼に「自分がいないと生きていけない」ぐらい必要な存在にさせ、離れられなくします。

お互いに依存しあうことで、幼少期に得られなかった一体感を取り戻そうとしているんですね。

また、女性の場合で、次から次へと男の人と関係を持ってしまう人。

これは、肉体的なつながりを通して母子一体感を得ようとしている場合がとても多いです。

・・・なので、子どもが将来的にパートナーと健全な人間関係を築ける大人になるために、特に乳幼児期にたっぷりスキンシップとって甘えさせてあげるって大事だと感じますね。

(ちなみに「甘えさせる」と「甘やかす」はまた違うんですが、それはまた違う機会に。)

うまくいくと、恋愛関係を通じて本当に母子一体感を取り戻せることもあるようです。

恋愛のパワーってやっぱり凄いですね。

とはいえ、やはり恋人との関係に母親との一体感を求めるのはたいていにおいて無理がある、というものです。

恋愛関係において、いつも相手を振り回してしまう人、相手に振り回されてしまう人、あるいは次から次へと相手を変えてしまう人。

そういう人は、「自分の中には小さい子どもがいて、母親を求めているんだな」と知ったところで、心が癒されるまでは(あるいは諦めがつくまでは)、だらだらとまた同じようなことを繰り返すと思います。

ただ、そういうことは、「いつか踏ん切りをつけないといけない」「卒業しないといけない」ということは、頭の片隅にでも入れておいて欲しいな・・・と思います。

大丈夫。今はまだ無理でも、いつかきっと、自分のことも相手のことも尊重し、大切にし合えるときは来ます。

過去に無茶苦茶な恋愛をしてたけど、それを得て成長し、良いパートナーに巡り会い、そこそこ満たされた平凡な毎日を過ごしている・・・そんな人たち、たくさん知ってますから。

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