「ソラニン」

「ソラニン」をご存知でしょうか?

ソラニンは、天然毒素の一種で、ジャガイモの芽や緑色になった部分に多く含まれます。

これらを多く含むジャガイモを食べると、吐き気や下痢、おう吐、腹痛、頭痛、めまいなどの症状が出ることがあります。

「ジャガイモの芽は毒で食べたらお腹下すから、ちゃんと取って調理しましょう」と、小学校の家庭科の授業で言われたのを今でも覚えています。

なぜジャガイモにこのような毒素があるのか?というと、ジャガイモはソラニンを持つことで、虫に食べられないようにしているのだとか。

ソラニンは、ジャガイモの成長を助けてくれる、身を守ってくれる存在というわけです。

『“毒”=悪いもの』と考えてしまいがちですが、決してそうではないんですね。

『“毒”=悪いものと思える存在』で、本当は別の役割を持つ可能性もあるということです。

これってジャガイモだけの話ではなく、人間にも当てはまるのではないでしょうか。

人間が成長していくためには、あるいは自分の身を守るためには、多少の“毒”が必要になるときがある。

それ(毒)は、たとえば、『病気』という現象として顕れたり、『不登校』や『非行』という現象で顕れたりするかもしれません。

『不倫』や『浮気』という行為かもしれません。

『酒癖の悪さ』や、『ギャンブル依存症』かもしれません。

以前、不登校児を支援している団体のカウンセラーさんにお話を伺った際、不登校児の例について伺ったのですが、「両親の離婚を引き留めようと、自分でも意識せず不登校になった生徒がいた」ということをおっしゃっていました。

彼のお父さんとお母さんは、不仲でした。

離婚に向けての話し合いも行われており、お父さんは家を出ようとしていたらしいのですが、彼が不登校になったことによって、お父さんは家を出ることを止めたそうです。

自分にとって好ましくない、悪い状況に陥ってしまったと思えるときは、


・「この“毒”で、自分(もしくは相手)は、何を守ろうとしているんだろう?」
・「この“毒”は、自分(もしくは相手)のどんな成長を助けようとしてくれているのだろう?」

と考えてみると、新たに見えてくるものがある気がします。

先ほどの不登校児の例ですと、彼はお父さんが家から出ていくのを防ごうとした。自分のお父さんを守ろうとしたのかもしれません。

その他の家庭内のトラブルで言うと、不倫。

不倫の恋にはからずも陥ってしまった人は、不倫相手のことを本当に愛しているというよりは、配偶者以外の異性と恋仲になることで、女(男)としての魅力を確認したい、あるいは、誰かに愛されているという自信を得て、生きる力にしたいのかもしれません。

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「ソラニン」といえば、浅尾いにおさんの漫画もとてもステキでしたね。

映画も良かったです。

アジカンが歌う主題歌も良かった♡

※過去にアメブロと旧HPで掲載した記事を再掲しています。

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